新潮社
楽しい学窓の日々にも、激しく苦しく心が揺れる夜もあった──あこがれの大学で学ぶアンが真の愛情に目ざめていく過程を映し出す。
著:モンゴメリ
訳:村岡花子
サイズ:15.2×10.7×1.4㎝
文庫本
ヤケあり
カバーに汚れあり
エミリーはひたすら創作に没頭するが、心にはいつも何かを求めてやまないものがあった。愛と真実の生きかたを追う、シリーズ完結編。
著:モンゴメリ
訳:村岡花子
サイズ:15.2×10.7×1.5㎝
文庫本
ヤケあり
カバーに汚れあり
<上巻>世紀末、東欧革命前夜のウィーンで出会ったバイオリニスト・走馬充子と外交官・真賀木奏。音楽への情熱を共有する二人は、亡命ルーマニア青年のセンデスから、古い手書きの楽譜を譲り受ける。「百年後の愛しい羊たちへ」と題されたその楽譜には、歴史を変える力が秘められていた──。異国での激しい恋が呼び寄せる運命の翳り。謎と官能に彩られためくるめくドラマの幕が上がる。
<下巻>謎の楽譜を遺して世を去った、国民的音楽家・ポルンベスク。その魂に導かれるように、ルーマニアという国へ傾斜してゆく真賀木。真賀木を想いながらもセンデスとの性愛に没入する充子。もう戻ることのできない二人を、首都ブカレストから燃え上がった革命の炎が包む──。人智を越えた動乱のさなかで高まりゆく愛と死のエクスタシー。圧倒的なスケールで描く、本格歴史恋愛ロマン。
著:高樹のぶ子
サイズ:15.2×10.8×1.4㎝/冊
文庫本
31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家にひとり帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。そこで待ち受けていたのは残酷な事実だったのだが……。静かな感動を生む「自分探し」ミステリー。
著:真保裕一
サイズ:15.2×10.8×1.1㎝
文庫本
【上】前753年、一人の若者ロムルスと彼に従う3千人のラテン人によりローマは建国された。7代続く王政の下で国家としての形態をローマは整えてゆくが、前509年、共和政へ移行。その後、成文法制定のために先進国ギリシアへ視察団を派遣する。ローマ人は絶頂期のギリシアに何を見たのか―。比類なき大帝国を築きあげた古代ローマ。その一千年にわたる興亡の物語がいま幕を開ける。
【下】ギリシアから視察団が戻り、前449年、共和政ローマは初の成文法を発表。しかしその内容は平民の望むものとは程遠く、貴族対平民の対立の構図は解消されなかった。近隣諸族との戦闘もさらに続き、前390年夏にはケルト族が来襲、ローマで残虐のかぎりをつくす。建国以来初めての屈辱だった。ローマはいかにしてこのどん底から這い上がり、イタリア半島統一を成し遂げるのか。
著:塩野七生
サイズ:15.2×10.7×1㎝/冊
文庫本
「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛し合いながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る―。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。
著:宮本輝
サイズ:15.2×10.7×1㎝
文庫本
世界的規模の石油化学コンビナート建設を進める昭栄化学工業。コンピュータ・コントロール・システムを担う柿崎仁は、完全制御の技術開発の命を受けた。持ち前の熱意と行動力で、画期的な業績をあげるが、その矢先、柿崎の重篤な病が発覚。中国大慶との技術交流も行うが、病魔には勝てず、45歳の若さで逝ってしまう―。多くのプロジェクトを完遂しながらも、白血病に冒されて散った技術者を、感動的に描いた長編経済小説。
著:高杉良
サイズ:15.2×10.7×1.5cm
文庫本
カバーに汚れあり
45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官としての将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら……」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。
著;蓮見圭一
サイズ;15.2×10.6×1.2cm
文庫本
カバーに破れあり
少しヤケあり
45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら…」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。
著:蓮見圭一
サイズ:15.2×10.8×1.2cm
文庫本
カバーに少しヤケあり
この世界は、どこまで聴くことができるのか―調律師の郁夫、盗聴を趣味にしているマリコ、音の地図作りに熱中するぼく。都会が潜める声を描く、力作長編。
著:辻仁成
サイズ:15.2×10.7×1cm
文庫本
翻訳家のなつめは、人妻・吹雪と激しい恋に落ちる。吹雪の家で逢瀬を重ね、子供の昼寝の間に快楽をむさぼる日々。女同士の恋、家庭を壊すつもりなどなかったのに、会えば会うほど溺れてゆき、愛するがゆえに傷つけあわずにはいられない。一方、吹雪の夫・マツキヨは、幼い息子を守るため、そんな妻を受け入れ家庭を再生しようとするが――。一途で、不器用で、あたたかい、愛と赦しの物語
著:中山可穂
サイズ:15.2×10.7×0.9cm
文庫本
カバーに破れあり
1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三人の微妙な均衡に悲劇をもたらした……。全編を覆う官能と虚無感。その奥底に漂う静謐な熱情を綴り、小池文学の頂点を極めた直木賞受賞作。
著:小池真理子
サイズ:15.2×10.7×1.8cm
文庫本
若い女性と燃えあがるような情交を愉しむ。妻の体の奥底まで追求する。男は会社を退き、都市と故郷を往復する気ままな暮しをおくっていた。或る日、河内亜紀と出会う。どこか謎めく女。その躯に惹かれ、逢瀬を重ねた。自宅には、ビジネスの世界で活躍する妻・治子が待つ。彼女も、夫に応じ、開かれてゆく。田園と都会、愛人と妻の間を揺れ動く日々。そして、一片の疑惑。渾身の長編小説。
著:志水辰夫
サイズ:15.2×10.7×1.6cm
文庫本
少しヤケあり
カバーにスレあり
女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに、再び東京へ足を踏み入れた。そこで彼は失踪に自分を追放した学園が関係しているという、意外な事実を知った。十数年前の悪夢が蘇る。過去を清算すべき時が来たことを悟った男は、孤独な闘いに挑んでいった…。日本冒険小説協会大賞受賞作。
著:志水辰夫
サイズ:15.2×10.7×1.4cm
文庫本
カバーに汚れあり
背徳の世界に身をゆだねる52歳の作家・久我と45歳の主婦・梓。十数年ぶりに再会し、狂おしいまでに互いを求めるふたりだったが、ある日、変調は訪れた。眼の異常を訴える梓。どうなろうとも愛を貫くと宣言する久我。しかし、その顔にメスを入れることになった梓が選んだ行動は…。死の気配におののきつつも、宿命に殉じようとする男と女。著者が30年間、心に秘めた「哀切の物語」
著:渡辺淳一
サイズ:15.2×10.5×1.6cm
文庫本
カバーに少し汚れあり
こんな人、周りにいませんか?親切でも煩わしい人、上司にだけ尽くす受身人間、几帳面だが頑固者、甘えん坊女、嫉妬深い男、くよくよ人間、だらしがない人、グズにせっかち、ひきこもりからネット中毒、熟年離婚―。「困った人」は、「困った人間関係」が作り出す!職場や学校、家庭で悩んでいるアナタ向きの、精神分析による人生相談本。
著:小此木啓吾
サイズ:15.2×10.7×1.2cm
文庫本
讃岐の金毘羅様に詣でて駕篭に乗り、前方のミニスカートの女性たちから思わぬ目の保養をさせてもらう旅。ヌードモデル嬢と出かけるカメラ供養旅。とびきりおいしいビーフカツのライスが、意外や千葉県のお米であることを知り、それを作る田んぼを尋ねあてる旅などなど。全国のお父さんの遊び心を代弁して大好評の「小沢昭一の小沢昭一的こころ」文庫オリジナル・シリーズ第5作。
著:小沢昭一/宮腰太郎
サイズ:15.2×10.7×1.2cm
文庫本
<上巻>夫が突然、逝ってしまった。残された妻、敏子は59歳。まだ老いてはいないと思う。だが、この先、身体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。しかも、真面目だった亡夫に愛人だなんて。成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。第5回婦人公論文芸賞受賞。
<下巻>夫の愛人と修羅場を演じるなんて、これが自分の人生なのか。こんなにも荒々しい女が自分なのか。カプセルホテルへのプチ家出も、「あなたをもっと知りたい」と囁く男との逢瀬も、敏子の戸惑いを消しはしない。人はいくら歳を重ねても、一人で驚きと悩みに向き合うのだ。「老い方」に答えなんて、ない。やっぱり、とことん行くしかない!定年後世代の男女に訪れる、魂の昂揚を描く。第5回婦人公論文芸賞受賞作。
著:桐野夏生
サイズ:15×10.5×1.3cm/冊
文庫本
カバーによれあり
元治元年六月の池田屋事件以来、京都に血の雨が降るところ、必ず土方歳三の振るう大業物和泉守兼定があった。新選組のもっとも得意な日々であった。やがて鳥羽伏見の戦いが始まり、薩長の大砲に白刃でいどんだ新選組は無残に破れ、朝敵となって江戸へ逃げのびる。しかし、剣に憑かれた歳三は、剣に導かれるように会津若松へ、函館五稜郭へと戊辰の戦場を血で染めてゆく。
著:司馬遼太郎
サイズ:15.2×10.7×1.8cm
文庫本
ヤケあり
補習校のテープ貼り付け
カバーにスレあり
〈悲恋〉と〈自刃〉に立ち会った本多繁邦は、タイで日本人の生れ変りだと訴える幼い姫に出会う。壮麗な猥雑の世界に生の源泉を探る。
著:三島由紀夫
サイズ:15.2×10.7×1.4cm
文庫本
ヤケ、汚れ、折れ、スレあり