あじさい日記 上・下 2巻セット
C$5.00
【上】妻の日記を盗み見た自分の浮気を知っている? どうすればいい……
抜き差しならない大人の恋愛模様
新宿でクリニックを開き、何ひとつ不自由なく暮らしている医師・省吾。美人の妻と2人の子供に囲まれ、26歳の愛人・詩織ともうまくやっている。ところが、妻の日記を盗み読んでから状況が一変。妻は自分を疑っているのか。どこまで知られているのか。今後どうすればいい――一気に緊張する大人の恋愛模様。
わたしがいままで、彼と一緒に懸命に守ってきたものは、何だったのだろう。15年間の結婚生活が徒労に感じられる。淋しくて虚しい。――<「発覚」の章 妻・志麻子の日記より>
一見、あどけない顔をして、あれはあきらかに、わたしへの挑戦である。とやかくいっても、わたしは院長先生の寵愛を受けている。そう宣言したいのか。――<「接近」の章 妻・志麻子の日記より>
【下】妻に恋人? 許せない 男の身勝手なのか、愛なのか
永遠のテーマ、愛を描いた傑作
愛人の部屋へ乗り込んだ妻・志麻子。女と女の闘いを、見守るしかない省吾であった。そんななか、盗み見を続ける妻の日記に男の影が現れる。学生時代の恩師と急接近する妻。夫の心配をよそに2人はついにホテルで……。夫婦、そして愛人関係をじっとりと、かつ華麗に描いた渡辺文学の傑作。ついに文庫化。
もしここで、夫以外の誰かを愛することができれば、それを生きていく活力にしていけるのだろうか。--<「冷却」の章 妻・志麻子の日記より>
「きれいだわ」
無数の明かりが煌めく東京の夜景の前で先生と寄り添っていると、なにか夢の世界に紛れ込んだような気がしてくる。--<「変心」の章 妻・志麻子の日記より>
著:渡辺淳一
サイズ:14.8×10.5×1.4cm/冊
文庫本
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