名人で聴くはじめての古典落語 饅頭こわい

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落語をよく知らない人でもこの“饅頭怖い”という言葉の意味をなんとなく知っている人は多いはずである。職場の上司や年長者がたまに“このへんで冷えたビールが怖いネ”とか“熱いコーヒーが怖くなったな”などと言っているのを聞いた事があるだろう。“怖い”というのは“好きだ”とか“欲しい”というような意味で使うのであるが、そのルーツがこの落語なのだ。町内の若い連中が集まって“好きなモノと嫌いなモノ”をテーマに世間話を始める。お互い“何が嫌いか?どんな動物や虫が苦手か?”という話題で大いに盛り上がってくると、話の腰を折るように“怖いモンなんかないゾ!”と言い出す奴がいる。どんな集団でも必ず一人はいる“はみ出し者”である。むかついた他の連中がその男に本当に怖いモノはないのか?と聞き出すと“実は饅頭が怖い”。そこで皆はその男を懲らしめようと饅頭を買ってきてその男の寝ている枕元に置くのだが、饅頭が怖いはずのその男は意外な行動に出る・・・。落語の中には起伏に富んだストーリー展開で人情の機微を描いた人情話もあれば、町内の若者達の世間話だけで成立してしまう“饅頭怖い”のような滑稽話もある。その両方をこなす志ん生という人は正に落語の申し子みたいな人でもっとも落語家らしい落語家と言われた。ちなみに志ん生が怖がっていたのは借金取りではないかと言われる。その証拠に、借金取りから逃げる為に芸名を前座名の朝太から志ん生まで十六回も改名した改名最高記録を持っている。

落語家;五代目 古今亭志ん生

発売年月日;2005.07.06
  • Availability: 1 在庫有
  • ISBN&(SKU): (CD-14)
  • 出版社: NHK出版

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