大いなる謎・織田信長

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戦国武将で最強かつ天才的な人といえば、織田信長の名を挙げぬ人はいないだろう。ところが戦国随一の実力者でありながら、出生から本能寺における最期に至るまで、その人物像は、いまだ多くの謎に包まれている。

 そんな信長の幼少から晩年までの言動、合戦の戦略・戦術、さらには天皇や宗教との対峙、天下統一構想の全貌など様々な観点から、人間・信長の実像に迫ろうというのが本書の試みだ。

 例えば、信長はなぜ大胆にも自らを神と称したのか。秀吉や家康らが神を聖なる存在として崇めたのとは好対照だ。著者は、絶対君主を目指した信長の思い上がりだったとする通説を否定する。そうではなく、神という権威を最も有効活用できる手段として、あくまで自分と神との一体化を思いついたに違いないと推察する。つねに現世の実益を得るために行動した戦略家・織田信長という新たな人間像の提示に、読者は驚かされるに違いない。


著:武田鏡村

サイズ:15.2×10.7×1.5㎝
文庫本
カバーに破れあり
  • Availability: 1 在庫有
  • ISBN&(SKU): 4-569-57807-1(A-2466)
  • 出版社: PHP研究所

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